大学生の短距離メイン競馬予想

予想をつらつらと。マイル以下が好きなので主にマイル以下を予想します。

12/5 金鯱賞(GⅡ)の見解〜クラレント〜

中京芝2000mで開催される金鯱賞についてぼちぼち書いていこうかなと思います。

ざっとメンバーを眺めてまず最初に目に入ったのは、クラレントですかね。
クラレントはみなさんの中では東京・新潟専用機というイメージが強いと思います。実際、良績はその2コースへ集中しています。
クラレントは加速力が非常に高く、1秒前後の加速にも苦労することなく対応することができます。東京や新潟コースは加速する地点、すなわち仕掛ける地点が平坦もしくはのぼり坂である場合が多く、かなりの加速力(ギアチェンジ)が問われるので、この馬の持ち味を存分に発揮できるのです。
そして、そこからの一足もそこそこ優秀です。最近では安田記念。前後半3Fが34.3-34.7の平均ペース、ラスト3Fが11.2-11.3-12.2の流れを4.5番手からしぶとく伸びて3着確保。上位2頭には及ばないものの、ある程度のトップスピードの持続力を見せることができました。さらに、この34.3-34.7というペースを4.5番手で進め、そこから一足を使えるというスピードもあります。

以上のように総合力の高い馬ですが、一方で弱点もあります。昨年の中京記念。35.5-37.0のハイペース、ラスト3Fが11.7-12.2-13.1というポテンシャル勝負の流れを中団前で進めるも、最後はジリジリとしか伸びず。トップスピードを問われない、ポテンシャル勝負では分が悪いのです。

安田記念で上位と差があったように、トップスピードが問われても、トップスピードの持続力に特化した馬には敵いません。総合力タイプの宿命です。しかし、そういった条件でも大崩れしないのがこの馬の良さです。

さて、今回は昨年崩れた中京、その上2000m戦です。
中京2000mは過去3年の金鯱賞のラップを見てもトップスピードを問われにくいコースです。最速でも11.5。さらに仕掛けどころの4コーナーおよび直線入り口は下り坂で、持ち味のギアチェンジを生かしにくい。この馬の良さをことごとくつぶすようなコースです。
メンバー構成的にあまりペースが上がりそうもない上に開幕週なので、トップスピードが問われる可能性もありますが、今回は見送るのが賢明ではないかな、と思います。